(施術者向けではなく、利用者向けの話です)
真剣な患者さんに対しては、施術者側もより真剣になる
施術前後のカウンセリングではメモを取るとよい
鍼灸院・マッサージ院・整骨院に行くと、施術前か施術後に説明(カウンセリング)があると思います。
施術者が患者さんの疑問に対し詳しく答えたり、日常の中でこういうことに気を付けたほうが良いとアドバイスをしたりと、色々な説明をしてくれるはずです。
その際は、メモを取るとよいでしょう。
取るメモはきちんとしたものでなくてかまいません。単語レベルの簡素なメモでかまいませんし、紙に書くのではなくスマホのメモアプリを使用してもよいと思います。
メモを推奨する理由は三つあります。
残念ながら人間は忘れる生き物
一つ目は、施術を受けると記憶が飛ぶということがあります。
施術を受けるとやはり気分がよいので、頭の中のごちゃごちゃしたものが流されて、すっきりとしてしまいます。
そうすると不思議なことに、施術前に言われたことがきれいさっぱり抜けてしまうことがあります。大事だなと思ったことや強いインパクトのあったことでも、です。
しかしそういったときでも、メモがあれば思い出すことができます。
説明の誤りにも気づきやすくなる
二つ目は、万一施術者の説明が間違っていた場合、それに気付ける可能性が高まるということがあります。
施術者の説明が誤っているというのは本来あってはならないことですが、どんなに知識に優れた施術者でも間違いをゼロにすることはできません。
今の時代はスマホで簡単に検索して調べることができますので、施術者の話を聞いてメモを取った内容については、家に帰ってから一通り調べてみるとよいでしょう。
自分の勉強にもなりますし、そこで施術者側の説明に誤りがあったときは知識を訂正し、誤解が定着することを防ぐことができます。
本気の人を相手に話すときは、話すほうも本気になる
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師などは、法的には医療従事者にあたります。
医療従事者は全ての患者さんの健康を願っていますので、来てくれる患者さん全員に対し、「少しでも楽になってほしい」「少しでも良くなってほしい」という気持ちで施術し、アドバイスをしています。
ですが、
・適当に流して聞いている
・何度も同じことを聞く
・説明はいいから早くやってくれというような態度をとる
このような患者さんに一生懸命説明し続けていると、やはり疲れを感じてしまうようです。医療従事者といえども、やはり中身は人間。それは責められないでしょう。
ですが、患者さんがメモを取っていれば、真剣に話を聞いてくれていると考えるはずです。もっとよい話をしよう、もっとよい治療をしようと、さらに頑張ってくれることでしょう。
これは東洋医学系の治療院(鍼灸院、マッサージ院、整骨院など)に限らず、すべての医療機関で通じる話であると思います。
よい患者さんでいることは、実は患者さんにも非常にお得なことなのです。