今回は、医者の悪口を言うマッサージ師・整体師についてのお話です。
結論から申し上げますと医者の悪口を言っている施術者は要注意なのですが、その理由について考えていきます。
なぜか多い、医者の悪口を言うマッサージ師・整体師
こんなことを言っているマッサージ師や整体師に遭遇したことはありませんか?
- 「医者はあてにならない」
- 「整形外科に行っても何もしてくれませんよ」
- 「医者は治せないので行くだけ無駄」
私は見たことが何度もありますし、お客さんからも実際にこのようなことを言われたという体験談をよく聞きます。
そうなのです。
なぜか、マッサージ師や整体師といった東洋医学系の療術者には、西洋医学の従事者である医者を悪く言う人が一定数いるようなのです。
これはとんでもないことです。
そして、そのようなことを言っている施術者からはすぐにでも距離を取るべきであるとアドバイスをしたいです。
病院の受診を勧めることは東洋医学系の施術家・代替療法の従事者として大切な仕事の一つである
それはなぜかと言いますと、医師をバカにしている施術家は、自身の立ち位置を理解していないと考えられるためです。
あん摩マッサージ指圧師や整体師、リラクゼーションセラピストなどは、施術前に必ず来店者の調子や状態をヒアリングすると思います。
そして施術中は相手の体を触りますし、来店者と長時間一対一になりますから、色々な健康相談を受けることもあるでしょう。
そのときに、きちんと勉強している施術家であれば、
(これはきちんと病院を受診してもらったほうがよいかもしれない)
となるケースにも確実に出くわします。
(まったく無いよという施術家は、おそらくは本当に無いのではなく、勉強不足で気づけていないだけだと思います)
そのようなケースでは、医師でなければ診断行為も薬の処方もできないわけですので、病院の受診を勧めなければなりません。
病院の受診が必要そうなときにそれを提案することも、マッサージ師・整体師の仕事の範疇であると思います。
……それでも医師や病院をバカにするのでしょうか?
できるわけがないと思います。
地域の皆さんの健康相談窓口になれない施術家は施術家失格
社会人の皆さん・学生の皆さんは、普段は病院には行きません。
何か持病があってかかりつけ医に通院されているかたでも、クリニックの診察時間は仕組み上どうしても長く取れないと思いますので、医師や看護師さんに普段の健康に関することを長々と相談するわけにはいかないのが現状だと思います。
そんな中で、一対一でじっくり話せる施術家の人たちというのは、地域の人たちにとって気軽に相談できる「基礎医学を身につけている専門家」なのです。
医師や病院の悪口を言っている施術家は、その自覚が足りない可能性が高いと言われても仕方がないと思います。