今回は、筋トレとハゲの関係についての話です。
筋トレでハゲになるという医学的根拠は無いのに……
まず、昔からある「筋トレでハゲる」という噂については、現在のところ医学的根拠は無いと言われています。
いわゆるハゲであるAGA(男性型脱毛症:androgenetic alopecia)の原因は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)であるとされています。
そしてジヒドロテストステロン(DHT)の生成量は体質や遺伝によるところが大きく、筋トレの量との直接の関係は無いとされているのです。
ところが、現実には筋トレをやっているかたのハゲ率は非常に高いです。
ジムに通われているかたなどはご存知かと思いますが、高負荷のトレーニングでムキムキになっている人の多くに、ハゲもしくはハゲの兆候が見られます。進行度の差こそあれど、額が広がっていたり、頭頂部が薄くなっていたり、剃り込みが深くM字になっていたりします。
これでは「やっぱり噂は本当なのではないか?」と疑い出す人が出てきてもおかしくはありません。
いったいどういうことなのでしょうか?
筋トレでハゲになるのではなく、ハゲが筋トレをしている
その理由として最も考えられることは、
ハゲが筋トレをしているから
です。
つまり筋トレ→ハゲに因果関係は無いが、ハゲが筋トレをするので結果的にハゲマッチョが量産され、「筋トレはハゲる」と思われても仕方がない状態になっていたということなのです。
筋トレはコンプレックスの裏返しであることが多い
ではなぜハゲが筋トレをするのか。
その答えとしては、コンプレックスが強力なモチベーションになっていたということが考えられます。
よく聞きませんか?
「昔いじめられていて悔しくて筋トレを始めた」
「ヒョロヒョロでバカにされたので見返そうと思って筋トレを始めた」
「顔が不細工なのでせめて体だけでも……」
などというような話。
そうです。強いコンプレックスというのは、そのまま強いモチベーションとなるのです。
そして頭がハゲているというのは強いコンプレックスとなりうるものです。
もちろん頭髪が薄かろうが人格とは何の関係も無く、当然素晴らしい人は素晴らしいです。が、本人がそれをどう受け止めているのかは別です。
やはりハゲは老けて見えたり、清潔感が無いと思われたりと、外見のマイナス要素と捉えられがちですので、コンプレックスとなってしまっている人は多いと思います。
ならばせめて体を鍛えて、となるのは自然な話なのかもしれませんね。