今回は2020年4月7日に出された緊急事態宣言への対応についてです。
新型コロナウイルスの感染が広がっている東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の7都府県を対象に、政府は4月7日に緊急事態を宣言しました。
期間は2020年5月6日まで。対象区域の知事が不要不急の外出自粛を要請できるようになるほか、学校や大規模施設について使用停止の要請・指示が可能になります。
緊急事態宣言に対し、なぜか『時短営業』にする店が
この緊急事態宣言、マッサージ院・整体院・リラクゼーション店については自粛要請から基本的に外れる見込みのようです。なので各店舗の反応はさまざまです。
・営業自粛
・時短営業
・通常通り営業
ネットなどを見ますに、だいたいこの三つがあるようです。
このうち「時短営業」については大変疑問に思うのですが、それを選ぶお店が結構あるようなのです。
はっきり申しまして、マッサージ院・整体院・リラクゼーション店で時短営業をおこなうことは、新型コロナウイルス対策では効果無しどころか逆効果であると思います。
「時短営業」「営業時間短縮」が逆効果である理由
理由は以下の通りです。①営業時間が短くなると混みやすくなる
この業界では、繁盛を演出するためにわざと営業時間を短くしたり、営業日を少なくしたりする店があるくらいです。時短営業をしたら店が混み、防疫の観点からはマイナスとなります。
スーパーなどが新型コロナウイルス対策で時短営業をしているのは、早めに店を閉めることで確保した時間を使い、消毒作業などをおこなっているためです。
それはお客さんが出入りしている状態では困難であり、やむを得ないと思います。
しかし手技療法の店では事情が全く異なります。
患者一人一人の施術後に施術室(特にベッド)の清掃をすることや換気をすることが防疫につながりますので、営業時間終了後ではなく、施術と施術の間に時間を作ることが大切となります。
よって、逆に営業時間を延長して施術と施術の間の時間を確保しやすくしたほうが良いということになります。
②施術者が電車通勤している場合、帰宅時間がラッシュと重なる可能性がある
これは普段何時まで営業しているかにもよりますが、施術者が電車で通っている場合、中途半端な時短営業をすることで帰宅がラッシュ時間と重なる可能性が出てくると思います。それでは元も子もありません。
それに、感染リスクの軽減というのであれば、比較的空いている「終電の一本前」などに帰ってもらったほうがよっぽど効果があるはずです。(スタッフの疲労など別の問題が出てきそうなので現実的ではありませんが)
以上、「新型コロナウイルス対策のため、時短営業致します」というのは逆効果でしかないと考えられます。
単なる”対策してますアピール”に終わる可能性があるため、営業時間は短くしなくて良いのではないでしょうか。