今回は、一人整体院や一人治療院で使用する「電話回線」と「インターネット回線」についてです。
主に、NTTの光回線で大丈夫なのかというところをお話していきます。
ADSLは安い……が、廃止される運命
電話とインターネットは『固定費』です。店舗運営において、顧客に迷惑をかけない範囲内でなるべく削りたい費用となります。
そう考えたときに、おそらく一番金額が安くあがるのは、
『アナログ電話回線』+『ADSLのインターネット』
なのだと思います。
アナログ電話回線なら、ADSLのモデムが壊れても電話は使えますし、電話機によっては停電でも使えるものがあります。
インターネットに関しても、ADSLは光のような速度はないにしてもネットを見るくらいなら十分ですし、店舗の運営上は十分に使用に耐えると思います。
しかし。
もうADSLは終息に向かっています。
現在新規に申し込みができるところはないと思いますし、現在サービスが提供されているNTTやソフトバンクのADSLも、2024年3月末までで終了の予定だそうです。
よって、これから開業する人は『アナログ電話回線』+『ADSLのインターネット』の組み合わせが取れません。
個人事業主にとって、ひかり電話はモデムの故障が怖い?
『アナログ電話回線』+『ADSLのインターネット』の組み合わせが取れないとなりますと、NTTなどの光回線を契約することになります。現在は、『フレッツ光』+『ひかり電話』という組み合わせにしているかたが多いと思います。
そうなると、リスクに敏感な人は、
「ひかり電話ってIP電話でしょ? モデムが調子悪くなったり、停電があったら電話が使えなくなるんじゃあ……」
と心配になることと思います。
インターネットはつながらなくても致命的ではありませんが、電話がつながらないと困りますよね。
予約電話が受けられないわけですから。
モデムの故障は、サポートに電話すれば修理・交換してもらえます。
ですが、サービスマンのかたが来られるのは翌日以降ですし、電話の復旧までには時間がかかってしまいます。
予約制の店で電話がつながらないというのは、閉店しているのと同じです。
非常にまずいです。
ですが。
心配は要りません。
モデム故障時・停電時も、ボイスワープ(転送電話)の機能をうまく使えば電話を受けることができるのです。
ボイスワープの『無条件転送』を使えばOK
NTTひかり電話には、ボイスワープという転送機能をオプションでつけることができます。そしてその転送機能には『無条件転送』という、こちらの固定電話に着信する前に転送してしまうものがあます。
『無条件転送』を使って携帯電話に転送すれば、モデムが故障しようが停電しようが電話を受けることができます。
「でも転送って電話機で操作しますよね? 停電時は電話機が使えないから転送設定ができないんじゃあ……」
と思った人はリスク管理の考え方ができています。
それくらいポンポンとリスク因子を思いつくほうが事業者としては良いと思います。
ですが、大丈夫です。
携帯電話やインターネットからもボイスワープの設定は可能です。
(ただし事前に転送先電話番号の登録・その他設定の必要があります。詳しくはNTTのページをご覧ください)
安心してNTTの光回線とひかり電話を導入してください。
くれぐれも超高額なオンサイト保守の契約などを結んだりしないようにしてください。
ああいうものは一人整体院や一人治療院には必要ないと思います。