ポイントカードは嫌がられる?

2020/03/27

08 店のシステムを整えよう 編

t f B! P L

ポイントカードのイラスト
今回は「ポイントカード」のお話です。

現状、ポイントカードを導入している店は多い

リピーター獲得の手段として、よくおすすめされるのが「ポイントカード制」です。
来院回数や施術時間などでポイントが貯まっていき、一定のポイントになると割引になるというものですね。

コンサルタントさんは「安定した経営のために必要」と、よくすすめているようです。
その結果なのかどうかは不明ですが、ほとんどのお店でポイントカードが存在していると思います。

では、これから開業する人もそれに倣い、ポイントカードを導入すべきなのでしょうか?

いえ、それは大変危険です。

ポイントカードを導入すべきでない3つの理由

結論としては、これから開業する人はポイントカードを導入すべきではないと考えます。
現在導入しているお店も、廃止の方向に行ったほうがよいと思います。
その理由は以下の3点です。

ポイントカードを嫌がる人が急増している

ここ最近、インフルエンサーと称する人たちが、

「ポイントカードは邪魔だし無駄な買い物の元なので捨てましょう」
「財布は薄ければ薄いほどいい。無駄なものを入れるな」

などと言っています。
このインフルエンサーを自称する人たちは、アクセス数を稼ぐことを目的に耳当たりの良いことを無責任に発信し続けている人が多いです。
あまり良い風潮とは思いません。

ですがそれに影響される人が少なからずいる以上、内容が悪かろうがそれは「嘘から出たまこと」となります。
どんどん「ポイントカードは持たない」という主義の人が増えてきています

そんな状況でポイントカードを発行したところで、確実に嫌がられます。

一人整体院の場合、ポイントカードの運用はどうしても乱れがちになる

「ポイントカードお忘れですか? なら今回はポイント無しですね」
一人整体院・一人治療院の施術者でこれが言える人がどれくらいいるでしょうか?
断言します。

いません

「次回持ってきてくれたときに付けますね」
このような運用になっているはずです。
これだとポイントカードを相手に渡す意味がありません。
こうなるくらいなら最初から渡さないほうがよいと思います。

客単価が下がる

当然ですが、ポイントカードは値下げと一緒です。
それ以上のリピートを稼げるのであればよいですが、この業界の場合、
「ポイントカードがあるから沢山通わなきゃ」
と考えてくれるお客さんは希少です。

しかも、前述のとおりポイントカードは基本的に「嫌がられるもの」です。
嫌がられたうえに客単価も下がる。こんなにまずいことはないと思います。


以上です。
「他の店がやっているから」という理由でポイントカードを作ってしまうと、おそらく後悔することになると思います。
これから開業する人は慎重に考えてください。

QooQ