看板は店の顔だが……
看板は店の顔。値段だけで検討してはいけない重要なものです。が、他業種に比べれば安く仕上げることが可能です。
もちろん手を抜くからという理由ではありません。シンプルなものでも好感が持たれやすいためです。
ということで、今回は看板の設置場所やデザインについて説明していこうと思います。
法律で広告の制限を受けている国家資格者(あん摩マッサージ指圧師)と、制限を特に受けない民間資格者(整体師など)ではまったく違う話になるので、その違いによる戦略の違いについても触れていきます。
看板は建物の入り口に設置する
看板の設置については、まず物件管理会社に相談することになると思います。すると、ビルの外壁(2階以上)に袖看板がある場合、そこを使うことをお勧めされることがあります。
そこに看板を出すのは避けましょう。
ビルの2階や3階の外壁に設置された袖看板は、費用対効果が非常に低いです。
道を歩いていて上なんて見ませんからね。
看板は建物の入り口、かつ道路から見えるところに設置しましょう。
豪華な必要はない
このブログで想定しているような個人経営の小さなマッサージ店の場合、豪華な看板は不要です。はるか遠くからでも見えるような巨大な看板も、夜の店であるような電飾付きの看板も要りません。
安価なプレート看板やスタンド看板で問題ありません。
プレート看板ならデザイン料抜きで数千円。スタンド看板なら一万円台のものでもよいと思います。
国家資格者はデザイン~入稿データまで自作するべき
国家資格者で保健所登録の店の場合、法律によって看板に厳しい制約がかかることになります。(参考:https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000170184.html)
法をきちんと守ろうとすると、どうしても文字だけの非常にシンプルなものになってしまいます。(文字だけの看板も、誠実なイメージを持たれやすいそうなので実は悪くない面もあるようですが……)
そうなりますと、業者にデザインを頼んでデザイン料を取られるのはあまりよろしくありません。
看板のデータは自作し、製作の部分だけを業者に頼むとよいと思います。そうすることで大幅にコストを削減できるでしょう。
データ作成に使用するソフトにつきましては、Adobeの『illustrator』や『photoshop』などは高額なので持っている人は少ないと思います。
ですが、『Inkscape』などはフリーソフトなので誰でも無料で入手可能です。
『Inkscape』でデータを使用し、eps形式やpdf形式で入稿できる業者さん(探せばあります)に頼めばよいということになります。
前述のとおり、法令を遵守した看板はデザインが限定されますので、データを自力で作成することは容易です。
民間資格者はデザインの段階から業者に頼むべき
民間資格者の整体院やリラクゼーションサロンなどは広告の制限がありません。施術料金を載せても大丈夫ですし、イラストを載せても大丈夫です。各種宣伝文句を載せても(医師法違反などに該当しないかぎりは)怒られることはありません。
国家資格者の店に対し、看板での集客力で差を付けることが可能です。
ただしこれはアドバンテージであるとともに、困った点にもなりえます。
といいますのも、自由度が高いということは(金さえあれば)かけられる費用も青天井であるため、巷にはセンスの良い看板があふれているからです。
国家資格者と違って「広告の制限があるので……」という言い訳ができないため、センスの悪い看板にしてしまうと悲惨です。
国家資格もない、店の顔である看板も不細工、とならないように注意しなければなりません。
そうなりますと、やはり素人がデザインした看板は危険です。
デザインはプロに任せるべきだと思います。ぜひデザインも外注し、センスのよい看板を作ってもらいましょう。
店のコンセプトや出せる予算を伝え、業者さんに頑張ってもらってください。