施術用ベッドの選び方 ~整体院・マッサージ治療院の備品の中では一番大事です~

2019/04/18

05 備品を揃えよう 編

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ベッドだけは絶対にきちんとしたものを

前回記事にて、整体院・治療院に必要な備品リストを書きましたが、おそらくその中でもっとも妥協してはならないものが施術用ベッドです。
ベッド選びで失敗すると、お客さん・患者さんに迷惑がかかりますし、施術パフォーマンスも下がってしまいます。
施術用ベッドでケチらなくても、当ブログの考え方である「50万円で開業」は十分に実現可能です。絶対に値段だけで選んではいけません。
今回の記事では、ベッドを選ぶポイントや、おすすめベッドの紹介をしたいと思います。

施術用ベッドには何が求められているか

求められているのはもちろんデザイン性などではありません。以下の点です。
  1. ミシミシ音が出ないこと
  2. 揺れず安定感があること
  3. 耐荷重が充分にあること
  4. 耐久性があること
  5. 寝ていて疲れないこと
できるだけ安く済ませたい場合でも、上記をすべて満たしたうえで安いものを選ばなければなりません。
以下、もう少し具体的に見ていきます。

H型脚部+ハリのあるものを選ぶ

上記を満たすためには何が必要か。
それは、「H型脚部」「ハリ」です。

単に足が四本ついているだけのベッドは、安定感や耐久性に不安があります。また、使っているうちにギシギシ音が鳴るようになるものもあります。

お勧めベッドはこれ

私は高田ベッドさんの「TB-123」を使っています。

H型脚部にハリ有で、とにかく頑丈です。施術中に地震が起きたときも、安心して患者さんにベッド下へと隠れてもらうことができます。
脚部は組み立て式ではなく溶接されており、体重をかけても揺れたり音がしたりは全くありません。非常に使い心地がよいです。値段も性能の割には控えめだと思います。

注意すべき点があるとすれば、組み立て式ではないので、搬入してもらう際は段ボールのままだと入り口に入らない可能性があるということくらいでしょうか。
私のところは入らなかったので、玄関内での受け取りはできず、玄関前で受け取り、そこで箱から出して中へ入れました。(箱から出せば190cmタイプでも問題なく入りました)

施術用ベッドは有孔のものを選ぶべき

ベッドを購入する際は、有孔・無孔が選べるものが多いです。顔の部分に穴があるかどうか、ですね。
無孔のものは施術を受ける側が苦しくなります。有孔タイプを選びましょう。

施術用ベッドのサイズ ~長さは190cm必須~

施術用ベッドを買う際、サイズについては悩むと思います。

長さについては、従来は180cmが標準とされていました。
が、今は日本人も身長が高くなっていますので、それでは足りません。190cm必須だと思います。特に有孔のものは顔の位置が固定になりますので、180cmだと足がはみ出すかたが出てきます。

高さについては、体重をかける手技が多い場合は40~55cm程度に抑えたほうがよいと思います。
私(身長170cm台)も体重をかける手技やストレッチ系の手技を使用するので、55cmのものを使っています。

幅については、解説サイトなどでは揃って「幅広のほうが施術を受ける側が楽」と書かれているようですが、少々罠があります。
うつ伏せの施術の際、腕を頭上方向(バンザイのように)に出される患者さんだけではないですよね? 関節が硬いかたや、五十肩のかた、胸郭出口症候群のかたなどはそれではキツいので、真横下に腕を落とすようにうつ伏せになるはずです。
その場合、あまり幅広(70cm以上)ですとうまく落とすことができないので苦しくなります。うつ伏せ中心の施術をおこなうのであれば、60~65cmくらいに抑えておくほうがよいように思います。私は60cmにしています。

安価な折り畳みベッドや組み立て式ベッドはやめましょう

折り畳みベッドはかなり安い(モノによっては一万円未満)ので、一見魅力的に感じるかもしれません。ですが、安価な折り畳みベッドはカタログ上の耐荷重が充分であっても、実際に使いだすとギシギシ言い出す可能性が少なからずあるようです。
畳めるという強力なメリットがあるので、家庭で使ったり、出張施術をするには非常に便利です。が、店舗での仕事で使用するには向きません。絶対にやめましょう。

また、組み立て式のベッドも推奨できません。
やはり強度に不安がありますし、安価なものの中には使っているうちに徐々にグラグラしてくるものもあるようです。

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