リラクゼーションスタッフになるために学校に行く人は少ない
まず現状を申し上げますが、リラクゼーション(いろいろ定義は存在すると思いますが、ここでは「改善ではなく慰安目的の施術」とします)の道に進むために学校に通う人は、あまり多くはありません。リラク系の手技で開業を目指す場合は、まずはリラク店で働き、とにかく施術や店の回し方に慣れていく。そしてお金がたまってきたら開業、という流れが多いと思います。
これは、
- お客さんがそこまで施術者の知識を期待していない。
- 施術者側も、アルバイトやパートとしてお小遣い稼ぎの位置づけでやっているケースが少なからずあり、そもそも意識が違う。
どちらかというと、医学知識がどれだけあるかというよりも、気持ちよく揉める技術があるかどうか、のほうが重要な職業です。
上から指導してくる「偉そうな施術者」や、知識をひけらかして「寝させてくれない施術者」は敬遠されることすらあります。
ただし、人体を触る以上、最低限の勉強は必須です
ですが!だからといって「施術者に勉強は不要」ということではありません。
施術事故をおこさないためにも勉強は必要です。
特に解剖学・生理学の勉強は必須です。推奨ではなく必須です。
また、「施術してはいけないケース」を正しく見極められたほうがよいので、臨床医学も勉強したほうがよいと思います。
そうなりますと、やはりわたくし管理人の意見としては、学校(できれば国家資格系の3年制の学校)に行ったほうがよいと思います。
勉強して、でもそれは表に出さず、施術のよさだけ感じてもらう。
それが必要な世界だと思います。
リラク業者によっては国家資格系の学校に行くことを推奨していることも
各リラク系企業などが、技術・安全性向上を目的として、スタッフに対し、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師などの養成学校に通うことを推奨しているケースがあります。(例:ても○ん 等)
リラクゼーションの店に、「まあ下手でもいいからちょっと揉んでもらえれば」というような期待感ゼロの軽い気持ちで行ったら、「上手なスタッフに当たってびっくりした」という経験、ありませんか?
そういうときって、たまたま国家資格系の専門学校に通っている学生さんに当たった可能性が高いと思います。
国家資格取得を推奨している会社さんでは、スタッフに対し何らかの支援システムがある場合もありますので、それに乗っからせてもらうのもよいかもしれません。
リフレクソロジー(足の反射区療法)は各種スクール・講習が存在します
いわゆる足ツボ(本当はツボ=経絡ではないのですが……)については、普通のリラクゼーションに比べれば専門性があります。よって、開業する人が自身の経歴に箔をつけるために民間資格を取得するケースが比較的多いようです。
そのためのスクール・講座はこれまたピンからキリまであります。
悪質なカネ集めの資格商法に引っ掛からないよう、必ずネットの情報だけでなく、受講者や卒業生の生の声を聞いて決定してください。
できれば、そのスクール・講習を受けた人の施術を受けに行くといいですね。
リラク店での勤務は治療系手技を目指す人にも有用? 裏技的なやりかたも……
将来的に(リラクではなく)治療系の施術を目指す人が、新人研修を受けること 及び 施術の数をこなすこと
を目的として大手リラク系の店で働くケースがあるようです。
これはどういうことかといいますと……。
大手は新人研修がしっかりしている
リラクといえども、未経験者がいきなりお客さんを触るのは無理ですので、だいたいのところは新人研修制度があります。特に、大手で施術単価が高めのリラク店(1時間6,000円など)ではかなりきちんとした研修をやっており、新規に採用したスタッフに、体重のかけ方や基本的な手技を集中プログラムで教えています。
なかには、研修センターが存在し、学校の授業のようなことをやっているところも……。
これは仕事に必要な最低限の技術を身につけるためにおこなうものですので、無料もしくは時給が発生しながら研修を受けることができてしまうのです。
スクールに行って何万円も払わないと受けられない内容がタダ、下手すればお金をもらいながら受けられる。これはおいしい……と思う人がいてもおかしくないですよね。
リラク店は数をこなせる
また、リラクゼーション店はほとんどのお店で、お客とお客の間のインターバル時間が短く(5~10分)なっています。よってスタッフは1日に10人ですとか、とにかく数をこなすことができます。
知識的な部分はともかく、施術の技術は数をこなすということも大切ですので、これは非常に大きなことです。
以上のような理由により、治療系の施術を目指しているが、最初はリラクで……
という裏技的なやり方もあるということを申し上げておきます。
(当ブログとして推奨はしませんが……)
お読みいただきありがとうございました。