きちんと国家資格を取るのであれば、「あん摩マッサージ指圧師」の一択
手技療法をおこなう職業の中で、どれを目指すのか――。それによって選ぶ学校も決まってきます。
しかしながら、検討するにあたっては、どんな考え方があり、その先にどの職業があるのかを把握しなければなりません。学校選びはそれが決まってからの話になると思います。
今回の記事では、それを説明していこうと思います。
テキストで説明するとわかりづらそうですので、とりあえず図でまとめてみました。
では、一つ一つ説明していきます。
医療として施術できる「あん摩マッサージ指圧師」
あん摩マッサージ指圧師は、現行法では医師以外で唯一「あん摩・マッサージ・指圧」を業とすることができます。国家資格を取得し、きちんと医療の一環としてやっていきたいのであれば、現状ではこの職業一択ということになります。
ただ、
- 専門学校に3年通う必要がある
- 安くても300万円程度の学費
- 国家試験がある
これらのハードルが存在することは知っておく必要があります。
(実はさほどの障壁とはならないのですが、それは次回以降の記事で説明します)
脊椎矯正であれば「カイロプラクター」
手や器具を用い、脊椎の矯正を目指す職業です。国家資格は取得しないが、治療家としてやっていきたいという人で、特に脊椎矯正に興味があるという方はこの選択肢が有力となります。
国内ではいろいろな団体が存在し、それぞれが民間資格を発行していますが、あくまでも民間資格であるため、日本では資格が何もなくても開業可能です。
アメリカでは「ドクター オブ カイロプラクティック(D.C.)」という公的資格が存在していますが、日本には存在していません。
色々な意味でピンからキリまでの「整体師」
言葉のとおり、体を整えるのが整体師です。それでは抽象的過ぎると思われる方もいらっしゃると思いますが、「体を整える」以外の定義は実際なかなか難しいところです。
現状はカイロ同様に法整備がなされていません。骨を鳴らす施術であったり、揉むことが中心の施術であったり、手を当てるのみの施術であったりと、理論も施術もバラバラです。
よって、素晴らしい施術者もいらっしゃれば、失礼ながらそうでない施術者もいらっしゃるのが現状です。
(誰でも整体師を名乗れるので、比較的簡単に開業できるという言い方もできます)
アルバイトから始められる「リラクゼーション」
リラクゼーションもいろいろあります。1時間2,980円の激安リラクや、1時間6,000円以上の高級なリラク。そしてリフレクソロジー(足つぼ)やオイルトリートメントなど、数え切れないほどの細かいジャンルが存在しています。
リラクゼーションの分野の特徴は、パート・アルバイトの形態で勤務している人が多いことです。気軽に入れる世界ではあると思います。
が、その反面、開業をして一生続けていくものかどうかとなりますと、少々疑問もあろうかと思います。
お読みいただきありがとうございました。