マッサージ業界や整体の業界に転身するのであれば、今の会社はやめましょう
「今の勤め先でサラリーマンを続けながら、副業として週末だけ整体をやるというのはアリでしょうか?」そのような相談をされたことがありますが、それは×だと思います。
開業せず雇われとしてやる場合でも×です。
学校・スクールに入る段階で退路は断ちましょう
なぜかと申しますと、この世界ではいわゆる「週末副業」「週末起業」で成功した事例がほぼゼロであるためです。少なくとも私は一人も見たことがありません。専門性の高い仕事ですので、兼業はしないほうがよいです。会社をやめ退路を断ったうえでこの道に入ることが基本です。
患者さん・お客さんも、片手間でやっている施術者を選んではくれません。
退路を断つ=リスクを冒す、というわけではない
退路を断つのは怖いイメージがあります。サラリーマンのレールを一度外れると、復帰がなかなか難しいという事実があるためです。
もしも元の業界のサラリーマンに復帰しようとした場合、履歴書の突っ込みどころもできてしまうため、転職活動の段階で不利になる可能性があるかもしれません。さらに、復帰できたとしても充てられる給与テーブルが異なっていたりと、待遇面での不利益を被る可能性があることも想像に難くないところです。
ですが、こちらの業界から去らなければならないほど「うまくいかない」事態に陥ることは、きちんとやっていれば(←重要)基本的にありません。
普通のサラリーマンと一緒で、才能の有無にかかわらず、真面目に頑張っていればやっていけますので、皆さんが想像しているよりもはるかにリスクのない業界であるということだと思います。
「この世界はくいっぱぐれることがない」と、専門学校の先生はおっしゃっていました。それは事実だと思います。
会社は後味よくやめましょう
最後に、会社は気持ちよく退職しましょうということを申し上げておきます。これも大切なことです。
最後まで仕事は手を抜かず、他の社員の方々との関係も良好に保ちましょう。
退職を会社に伝えるタイミングも早いほうがよいです。
法的には、就業規則にどう書かれていようが、二週間前に退職の意思を明らかにすればよいことになっています。が、やはり後任探しや引き継ぎの問題がありますので、早いほうがよいでしょう。最低でも1~2か月前くらいには相談をしたほうがよいと思います。総合職であればもっと早いほうが安全かもしれません。
参考までに……私(管理人)は半年前に退職の意思を伝え、後任を探してもらいました。
非常によいかたちで退職させていただき、専門学校を卒業して開業するときには、前の会社の方々に励ましの会まで開いてもらってしまいました。
前職でお世話になった方々の応援がいただけるということは、開業してからも精神面で大きな支えとなりましたよ。
お読みいただきありがとうございました。